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2009年05月04日

『タトゥーハーツ』

これは好みが入ってるからちょっとあれなんだよなあ…
でもまあ、俺のトップ20だからいいんだよ。
男の『タトゥーハーツ』が18位。
莫山。
主人公がそういう名前なのはふざけてるのかと思うのだが、しかし、俺にとっては珍しく主人公を好きになったと思う。

なんといっても、細部にこだわらずに「粋」を求めるその姿勢、その姿勢が揺るがないような言動や行動。
性格と、その言行の一致が気に入る理由だ。

まあ、その彼が求める「粋」が本当に粋かどうかは微妙なところだが、そんな詮索は「粋」じゃねえぜ。


逆に言うと、莫山の「粋」キャラ以外はどうだったかというと、正直評価が厳しくなる。

ヒロインの彫師は全然気に入れなかったどころか、打ち切り作品中でも下から数えた方が早い低評価。
ヒロインにくっついてたジイはわりと好きだが。

最初に登場した敵らしい敵は、あまりにも小者っぷり(そもそもこの作品の敵が全体的に小者すぎた)に、これがライバル的なキャラかと思うとちょっとがっかりしたのが本音だ。

その他の脇役はなかなか活き活きして見る所はあるのだが、そこが力はいっててもあんまり意味がないような気がする。
最後の方に出てくる味方キャラに関してはいいキャラなんだが、打ち切りという状況からか扱いがちょっと考えさせられる。

要は、とても守りたくならない(=主人公が守る、という役どころに値しない)のに、ともに戦う意識もないヒロインと、十把一絡げでぶっ倒されそうな小者っぷりのある敵連中では、さすがの魅力的な主人公でも首をひねる作品に見えるのだ。


配役ミスと、魅力のある女キャラがいない。
この二つは大きな欠点だったと思う。
ジャンプ名物梃入尋員(てこいれひろいん)がなかったのも大きな敗因だろう。

ジャンプ名物梃入尋員(てこいれひろいん)
主に週刊ジャンプより古くから伝わる戦い方の一つで、勢いが落ちた連載漫画に対して梃を入れるべく、新たな主軸女性キャラを投入し、まだ終わらないから観てくれるかと、少年たちへ尋ねるようにして登場する要員、または登場させることそのものを指す。
登場する女性キャラは、少年たちの心をわしづかみにすべく、巨乳であることが一般的である。
ちなみにわが国では、弱いところに助力や援助を与えて順調に運ぶようにすることをテコ入れなどと呼ぶが、言うまでもなく梃入尋員の名前から来ている熟語である。 (太公望書林刊『連載漫画の歴史・大全』より)



また、世界も、最初はゴミの山にいる主人公というのがまた面白いとは思ったのだが、どうにも経済状況などがよくわかりにくい(本来は近代的な世界の作品だろうが、現代風にデフォルメされすぎていてピンとこない)。
まあ、週刊少年ジャンプはそういう作品の山であることは確かなので、あまり気にしても仕方ない部分ではあるが。

あと、莫山がマスクしてる理由がよくわからん。
まさか、最初の一話の伏線のためだけならば…しょうもない設定を続ける理由はないと思う。


苦言も色々呈したが、これが俺の好きな作品であるのは確かだ。
面白いかどうかは、まずは読んでみてから判断するのが「粋」だと思うぜ?

今日はこれで終わり。

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