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2009年05月12日

『不可思議堂奇譚』

週刊ジャンプ唯一の眼鏡っ娘(?)主人公の作品。
だからと言ってこの高評価ってわけじゃないけど、15位は『不可思議堂奇譚』で。

前にも書いたけど、アラレちゃんは漫画では主人公じゃないらしいんだよな(どっかでそういう話見てびっくりした覚えがあるが、どこで見たのかは忘れた)…ドラえもんの主人公がのび太(これもびっくりした)みたいなもんで、基本的に主人公はセンベエだとか(アラレちゃんよりせんべいさんのが好きなので、俺的には正直どっちでもいいんだけど)。
眼鏡っ娘ヒロインにしたって少ないのがジャンプなんだがな。いや、21世紀以降はそんなに少なくないけど。

そんな趣味の話はどうでもいい。

で、(女キャラとして)好かれない要素を集めたみたという主人公だが、確かにどうやっても少年誌である、それもジャンプでどうあがいても受けそうにない主人公だし、目論見どおりとっとと終わってしまった。


話は要するに死神くんゾーンと言えばよい。
同じ話を週刊何とかランドに投稿すればかなりの確率で採用される感じの話が何話か掲載された。

継続してジャンプを呼んでいた場合は既視感を覚えて仕方ない作風(ちょうどストーカーがデカブツ眼鏡女になっただけで)だが、逆に言えばそれくらいの面白さは確約できるというものだ。

アウターゾーン好きなら普通に楽しめる漫画だと思う。
そういう意味で話の完成度や安定感を評価して、ここでレビューすることにしたのだ。


ただ、この作者は話を逆算して書くらしく、個人的にはその手法はあまり好きじゃないし、何よりそれは週刊ジャンプの”全力で走り続けないと脱落する”という雑誌の雰囲気から転げ落ちるのが必然だったりする。

まあ、今はよくわからんが…


主人公のスタンスは、素直じゃないけど実は親身という、魅力のあるお姉さん的な…と言いたいが、20代中盤の女主人公がそれでどうやって人気が出るのかと思った。喫煙者だし。
成人の女主人公自体、例があまりないし、そもそも女性主人公で長期連載してた作品自体稀有だし(スランプ入れても、あとはアウターゾーンとキャッツアイくらいか。シェイプアップ乱とかきまぐれオレンジロードとか電影少女とかいちご100%とか入れていいのかわからんけど。それと別の意味でストーンオーシャンと)。
また、あまり関係ないかもしれんが、女主人公で当てた実績のある人(というか北条司と徳弘正也)が何度か女主人公で連載して(は打ち切られて)いる。


…ほとんど作品そのものについては書いてない気がするが、普通に面白いんであまり書くことがなかったりする。
特に死神くんフリークでアウターゾーン好きな俺としては、同じような話として面白がっていたけど、ああやっぱり打ち切られた、というくらいしか言うことない。

この当時でも、性格は同じで外見は幼女だったら多少は違ったかもね。いや、同じか。

年取ったら漫画描くの大変だろうから、作者が原作に専念するのが将来的には理想だね。
と、また本作に関係ない話に流れていく…


なんとなく、あまり漫画読まない人に薦めたい作品である。

今日はこれで終わり。

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