2009年06月10日
『高機動幻想ガンパレードマーチ』
ある意味ここでやっちゃっていいものかどうかわからんが、これほどの作品はなかなか類を見ないので。
4位『高機動幻想ガンパレードマーチ』。
4位『高機動幻想ガンパレードマーチ』。
このゲームほど、賛否両論ではなく、賛をつける人からも否の部分が噴出するゲームはないだろうなあ、と思う。
できのいいゲームは、わりと悪い部分に目を向けずに評価する人もいるような気がするが、このゲームはあんまりそういうのがなかった覚えがある。
まあ、何しろできてない部分が多く、そもそも不具合、バグが結構目立つ。
そういうゲームで高い評価を得るのは並大抵のことではないが、逆に言えば、内容が他に類がなく、かつ面白いのであれば、多少の不具合くらいは多めに見られることも多々あるということ。
極端に言えば、このゲームはそれに値する。
悪い部分を言ってしまえばキリがないのだが、でも他に代替となるゲームがあるのかと問われれば、ない(続編はやる気しないし)んじゃないかと。
人から借りてプレイしたんだけど、しかしこれほど面白かったものはないんで、同システムの次作(キャラゲー)を購入したものだ。
最初、弟に紹介された時は面白そうには思えなかったんだけど、と言うか見た目で面白さが全然わからないから当たり前なんだけど、やってみてこれは違うなあ、と思った。
ぶっちゃけちゃえば単なる高度なアドベンチャーゲームで、ネットワークゲーム的な要素を盛り込んだだけで、よく評価されるのもそこなんだけど、ポイントはそこじゃない。
俺がこのゲームを評価する一番のポイントは、戦闘にある。
時間の概念のない、次の手がはっきりする上に相手に待ってもらえるゲームを俺はゲームとして認識してないんだけど、で、確かにこのゲームもそういう面は強いんだけど、違うのが条件などは自分で設定できるとか、逆に確定できないとか、ターンの考え方が納得いけたことか。
自分の行動ポイントがあって、それは使用機体で変動(重い武器や防具を装備していると行動力が低下とか)し、そこから選択がある。
絶対的な選択肢はなく、しかしどれを選んでいてもそれなりに苦戦する。
戦闘に必要な能力は普段のアドベンチャーモードで獲得し、プレイが反映される(そもそも行動と立場すら、そのアドベンチャーモードで変化させられるし、戦闘の結果がアドベンチャーモードへも反映される)。
相手の援軍や味方の援軍はあるが、それは全てランダムとか、その辺がホント良かった(あえてよくできていた、とは書かない)。
あるイベントで無茶な戦闘(決められた装備で戦う)を強いられたことがあって、それで何度もやり直したんだけど、むしろその戦闘で開眼してしまい、作者にまんまと乗せられたプレイを行うことになった。
敵の種類が少ないからできた芸当だけど、味方と敵の全ての行動を先読みして完璧に戦闘行動を選択することは、いわゆる、ゲームを支配した感覚としての達成感を感じさせた。
これがすごいのは、アクションゲームではないことと、(結果的な)ランダム要素が多分に含まれていて、ここまでやってきたことだ。
アクションゲームだと、比較的楽にそういった要素を設置できる(要は、クリアする”方法”を想定してステージを設営すればいいだけだから…別にこれが簡単ってわけじゃないけど、アクションゲームは普通、刻一刻と状況が変わるから)。
どのゲームもそうだが、”支配した”という達成感を感じるのは、そのゲーム内のルールであればどんな状況でもやってやれること、だ。
だから、その感覚を得てしまうと、さらに難しいモードを出されてもプレイしないことが多いのは、(ゲームの歴史なんぞ短いが)歴史的にも結構繰り返されていることだ。
そのため、支配するまではうまくクリアできず、支配した際はクリアは辛くても時間的には短縮できる、そういうゲームが良いゲームという判断基準だ。
だからこそ、いいルールにはいいバランスがついて回り、ステージ設計も重要なポイントとなる。
で、このゲームはステージ設計がある程度ランダムでも成り立っているのがすごい、と言いたいのだ。
自由度の高さを感じる点も、この辺から来ていると思う。全てにおいて、バランスが考慮されている。
他の部分は、実は凡庸、それかそれ以下とも言え、一つ一つ評価していくとあんまり良いものではない。
しかし、凡庸と評価する要素があまりに多い、つまり一つの作品としての骨組となったゲーム部分が非常に多く、かつマッチしている。
ジャンル要素が多岐にわたるのでプレイの敷居がやや高く、誰もがやれとは決して思わないものの、こういうゲームが存在したという事実は、踏まえて欲しいとは望んでいる。
実際、キャラとかシナリオとかはあんまり評価高くない。
いろんなキャラがいる、という点ではよくやったよ、と思うのだが、正直なところ単独で見ていくとこれといったキャラはいなかった(委員長くらいかなあ)。インパクト大なキャラは多いけど。
あと、ゲームクリアの最高評価を得るのにも、手続き的なプレイが必要で、あんまり感心しなかったな。
色々問題点が多く、佳作でも良作でもまして名作でもないが、歴史的に必要な作品だったと、俺は思っている。
4位はこれで終わり。
できのいいゲームは、わりと悪い部分に目を向けずに評価する人もいるような気がするが、このゲームはあんまりそういうのがなかった覚えがある。
まあ、何しろできてない部分が多く、そもそも不具合、バグが結構目立つ。
そういうゲームで高い評価を得るのは並大抵のことではないが、逆に言えば、内容が他に類がなく、かつ面白いのであれば、多少の不具合くらいは多めに見られることも多々あるということ。
極端に言えば、このゲームはそれに値する。
悪い部分を言ってしまえばキリがないのだが、でも他に代替となるゲームがあるのかと問われれば、ない(続編はやる気しないし)んじゃないかと。
人から借りてプレイしたんだけど、しかしこれほど面白かったものはないんで、同システムの次作(キャラゲー)を購入したものだ。
最初、弟に紹介された時は面白そうには思えなかったんだけど、と言うか見た目で面白さが全然わからないから当たり前なんだけど、やってみてこれは違うなあ、と思った。
ぶっちゃけちゃえば単なる高度なアドベンチャーゲームで、ネットワークゲーム的な要素を盛り込んだだけで、よく評価されるのもそこなんだけど、ポイントはそこじゃない。
俺がこのゲームを評価する一番のポイントは、戦闘にある。
時間の概念のない、次の手がはっきりする上に相手に待ってもらえるゲームを俺はゲームとして認識してないんだけど、で、確かにこのゲームもそういう面は強いんだけど、違うのが条件などは自分で設定できるとか、逆に確定できないとか、ターンの考え方が納得いけたことか。
自分の行動ポイントがあって、それは使用機体で変動(重い武器や防具を装備していると行動力が低下とか)し、そこから選択がある。
絶対的な選択肢はなく、しかしどれを選んでいてもそれなりに苦戦する。
戦闘に必要な能力は普段のアドベンチャーモードで獲得し、プレイが反映される(そもそも行動と立場すら、そのアドベンチャーモードで変化させられるし、戦闘の結果がアドベンチャーモードへも反映される)。
相手の援軍や味方の援軍はあるが、それは全てランダムとか、その辺がホント良かった(あえてよくできていた、とは書かない)。
あるイベントで無茶な戦闘(決められた装備で戦う)を強いられたことがあって、それで何度もやり直したんだけど、むしろその戦闘で開眼してしまい、作者にまんまと乗せられたプレイを行うことになった。
敵の種類が少ないからできた芸当だけど、味方と敵の全ての行動を先読みして完璧に戦闘行動を選択することは、いわゆる、ゲームを支配した感覚としての達成感を感じさせた。
これがすごいのは、アクションゲームではないことと、(結果的な)ランダム要素が多分に含まれていて、ここまでやってきたことだ。
アクションゲームだと、比較的楽にそういった要素を設置できる(要は、クリアする”方法”を想定してステージを設営すればいいだけだから…別にこれが簡単ってわけじゃないけど、アクションゲームは普通、刻一刻と状況が変わるから)。
どのゲームもそうだが、”支配した”という達成感を感じるのは、そのゲーム内のルールであればどんな状況でもやってやれること、だ。
だから、その感覚を得てしまうと、さらに難しいモードを出されてもプレイしないことが多いのは、(ゲームの歴史なんぞ短いが)歴史的にも結構繰り返されていることだ。
そのため、支配するまではうまくクリアできず、支配した際はクリアは辛くても時間的には短縮できる、そういうゲームが良いゲームという判断基準だ。
だからこそ、いいルールにはいいバランスがついて回り、ステージ設計も重要なポイントとなる。
で、このゲームはステージ設計がある程度ランダムでも成り立っているのがすごい、と言いたいのだ。
自由度の高さを感じる点も、この辺から来ていると思う。全てにおいて、バランスが考慮されている。
他の部分は、実は凡庸、それかそれ以下とも言え、一つ一つ評価していくとあんまり良いものではない。
しかし、凡庸と評価する要素があまりに多い、つまり一つの作品としての骨組となったゲーム部分が非常に多く、かつマッチしている。
ジャンル要素が多岐にわたるのでプレイの敷居がやや高く、誰もがやれとは決して思わないものの、こういうゲームが存在したという事実は、踏まえて欲しいとは望んでいる。
実際、キャラとかシナリオとかはあんまり評価高くない。
いろんなキャラがいる、という点ではよくやったよ、と思うのだが、正直なところ単独で見ていくとこれといったキャラはいなかった(委員長くらいかなあ)。インパクト大なキャラは多いけど。
あと、ゲームクリアの最高評価を得るのにも、手続き的なプレイが必要で、あんまり感心しなかったな。
色々問題点が多く、佳作でも良作でもまして名作でもないが、歴史的に必要な作品だったと、俺は思っている。
4位はこれで終わり。
Posted by keel at 01:20│Comments(0)
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