北の竜骨

なんか急かされたんで、急激にこのシリーズを完結に向かうことにしたのだ。

白石区　天地を喰らう（ファミコン版）

「そういえば　筐体１つも持ってないんでしたよね」
「せっかく面白いアーケードゲームをプレイしてるのに」
「ええ　前世によほど自宅筐体で痛い目にあったものがいたと見えて」
「まぁ　それじゃ　コンシューマ機はお好き？」
「ええ　まあどちらかというと」
「そう　それじゃこの近くにね　すっごく気楽なゲームショップがあるのよ」
「いやあ　ゲームショップに大人一人で入るなんて　どうも」
「それがね　大人の人も多い店なのよ　気さくで」
「ほう」
個人筐体業者にとって個人の客は好みもわかるし高値で勝手もらえるので大切なのだが
正直言って３時間も話し込まれてへきへき言われると辟易する
しかし…少し気になっていた
さっきはあんなふうにそっけなく返答したものの　俺はコンシューマゲームにも目がないのだ
特にレトロのRPG　ドラクエ　ファイファン　桃伝　ウィズ関係は…
いつしか俺の足は自然と今しがた聞いた道を早足にたどっていた
ゲームショップならファミコンとかの他に　最近の家庭用機のソフトもあるだろう
まず、そういうものを買い込む
そして　しかるのちにオススメとやらの「天地を喰らう」なるものをデザートに所望するとしよう
「いらっしゃい」
うん　たしかに気さくだ
これなら大人一人でも周囲から浮かずに済む
さて…なににするか
うんうん　どれもこれもやってみたいが…とりあえずゲーム欲を満たすのが先決だ
「ん？」
なんだ…この「ドラゴンクエスト９」というのは
うん　よし　これだ　これはいい
新作とは気がきいてるじゃないか
「すいません　このドラクエを一つください」
「あ…ごめんなさい　それ発売延期なんですよ」
がーんだな…出鼻をくじかれた
「じゃ　このファイファン１３を…」
「ですからごめんない　エフエフも発売延期なんですよ　スクエニの看板ソフトでしてどうも」
そうかどうしよう
それならモンスターハンターだのアイドルマスターなんていう手もあるが…
RPGじゃなきゃモノたりないし　半端な新作を注文するのもナンだ
ここでさっと買ってプレイして　ドスンと発売を待つか
「じゃ　天地を喰らう２ください」
「ハイ　天地を喰らう２ですね」
ずっと昔…だったかな　ゲームライターが天地を喰らうは２が好きだと書いてあるのを読んでプレイしたくなり
プレイした記憶はあるが　内容は忘れた
「はい　お待ちどうさま」
俺は早速　帰宅してプレイした
うん！　これは面白い！　これはいいゲームだ
実に面白い…昔プレイしたよりもずっと面白い…そんな気がする
完全に昔のゲームなのに…どこまでプレイしても飽きないぞ
<カンウ「ふーーーーーっ　わしに　このものたちは　うてぬ」>
「ぷっ」
横山三国志か　著作権なんかは無頓着だったんだなこの頃
なんていうか…違うな
このゲームは原作の天地を喰らうとは全く違うノリで盛り上げている
しかし…面白かった
できれば最新作をプレイしてからやりたかったな
レゲーはいわゆる最近の作品とは全く違う
なんとも展開の早い雰囲気を持っている
なんだか一つプレイしただけではもったいないようだ
メタルマックス…？　なんだいい感じのゲームだ
「うん　こりゃあいいな」

あなたにおススメの記事