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2012年05月14日

「本気でやってもらわないと困る」は甘え

桃鉄に関わって、ゲーム提供者として一番痛感したのはこれ。

順番が逆なんだよね、それ。

特にゲームにかかわらない気がするけど、基本的にゲームについての話。
例えば将棋なんかだと、ガチで考えれば考えるほど先が明るく見えてくるし、先人の偉大さも理解できるようになり思考して先へ進むこと自体が楽しみになるという超高難度パズル(でも正解がまだ出てない)みたいな作りなんで、そこに本気になれるような人たちが食いついている。
だからそれ以外の人はいなくても仕方ないのは最低限一部の人は知ってるし、そこを考慮して商売にしてる(棋譜の著作権についてはどうかと思うが。価値的には解説に著作権つければいいと思うのに)。


例えば最近規制されたコンプガチャなんかも、なんであんなのにマジになるんだろうという向きはかなり多いとは思うんだが、そこに本気になる要素があればプレイヤーは本気になってコンプしようとする。
そこにはだらだらプレイは存在せず、執拗にコンプに向けて足を運ぶし、それに本気になった人だけが金を惜しみなく投入する。
その仕組がお上から「そういうのどうよ?(パチとかプロ野球カードとかその辺の歴史がある手前見過ごせないんですけどねえ…)」となったわけだ。
実際、富くじだの裏ロムだの公営競馬だの風営法だのプライズの景品価格だの色々あっての規制だから、そこはともかく。


ポイントとしては、本気になったのはなぜか、という点だ。

みんな、自分の力で勝ちたいから本気になる。勝つのは楽しい。
だから、勝ちが見込めるスポーツチームの人気は高いのは、野球だと巨人阪神次いで中日、そして最近はホークスとハムが妙に人気が出てるのはそのせいだ(野球だと他にも理由あるからなんだが)。

もちろん、勝ちを目的としてない参加者もいるが、こと勝負事となると勝ちを目指した上での過程や結果が重要であって、最初から勝たなくてもいいという場合は勝ち負け自体が存在しないものでしか成り立たない。
そして、勝ち負けが存在しないものは狭義のゲームにはならないし、別物として企画制作運営をするべきものである。
それもまた、勝ち負け以外に本気になれる要素があれば、ユーザが出てくるものだ。たまごっちから牧場物語・どうぶつの森などの育成ものなんかもそうだ。
ちなみに育成ものの本気は勝負ものの本気と、発露や心境が違うので、いっしょにするとわかりにくい。


ただ、どれもこれも本気になったからこそのめりこめるし、そうでないものは流してしまう。
本気になったものとそうでないものでは、同じリソース(画像、音、文、演出、その他)を見ても別の評価をされてしまうものだ。
見た目全く同じもので、本気になってるものとそうでないものでは評価がぜんぜん違う。
実際に段ボール箱状態のバーチャファイターやバーチャレーシング、ファミコンかよ! と言いたくなるくらいなビートマニア、回を重ねても同じようなグラフィックだったKOF、ゲーム部分がロクな出来でないアイマス、そして携帯電話のソーシャルゲーム。
それらのプレイヤーは、グラフィックがいいから本気になっていたわけじゃない。
見返りがあるから本気だったわけじゃない。
本気にさせるものがあったから、他の部分に目が行かなくなっただけだ。


彼らを本気にさせたものは何か?
それは当然、「本気になってもらわないと困る」という開発・提供側・ファンユーザのコメントではないだろう。
どこかにあるゲームのシステムか何かはわからないが、何らかの「仕組み」が彼ら彼女らをそうさせたんだ。
だから、たくさんのユーザに本気になってもらうために色々やって提示しているんだ。

その中には、色々あって法律で決められた、「これやっちゃダメ」に引っかかっていざこざある「仕組み」もある。
単なる「音楽」や「絵」一曲一枚にその「仕組み」が入っていることもある。
提供側としては、特に商売でやってる人間にとっては、その「仕組み」自体を作ることに熱心だ。

その過程で本気にさせたものを研究した結果、本気になったら楽しめるものも多く提供されてきた。


シューティングもシミュレーションゲームもアクションもベルトスクロールも音ゲーもカードゲーもソーシャルゲームも。
そしてボードゲームもテーブルトークRPGもゲームブックも。
お人形遊びもお手玉もルービックキューブもカップスタックもヨーヨーもベーゴマもミニ四駆もビックリマンも。
草野球も草フットサルも、果ては商売と関係ない鬼ごっこやケンケンパなんかもみんなそうだ。


どう本気にさせるか。
それは、「プレイしやすい環境」、「そもそも興味を持てるような内容であること」、「楽しさが伝わりやすいおおまかなルール」。
環境にもどのプラットフォームにするかからユーザインターフェースまであるし、興味を持たせる内容にも絵からブランドから入らせるなど様々な手管がある。

でもゲームに重要なのは、それらの導線の他にどんなゲームなのかというルールがある。
少なくとも俺は、そこを重視したいと思うが、これだけでは難しいのは確かだ。
いい手があった! というのはあるが、どうにもコンプガチャだけでなく今流行してるののうち大半が、法律関係の方でヤバイ臭いがするらしいからなあ…その辺を調べておきたいところ。

まあ、法律も言ってしまえばルールだし、ゲーム作るのに割と使いどころのあるものだからね。
そういう調査からゲームを作ることもできるし。作る方も本気じゃないと。

締まってないけどとりあえずこれで。

本気についてはこれで終わり。

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