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2008年10月02日

『格闘少女伝説 遙かなるリング』

ジャンプ打ち切り以外は単行本4巻で終了したシリーズとして継続しようと思う。

んで、最近急激に読みふけった女子プロレス漫画、『格闘少女伝説 遙かなるリング』 。
最近とは書いたが、この漫画は実は俺が高校生あたりの頃に読んだことがある。

その頃ははっきり言ってプロレスなんて八百長(…)と思っていた時期であり、全然興味がなかった。
男にだまされる土岐ちゃんや、ヨーコが小憎たらしいキャラだったことくらいしか覚えてなかった。


ところが数年経過して読んでみたらどうだ。
当時とぜんぜん印象が違うじゃないか。

学生時代と仕事をしてからでのものの観点が変わったからだろうけど、ヨーコが実に真面目(基本的には小憎たらしいことに変わりはないのだが)で、プロレスに対して真摯な態度だったことに驚いた。
プロレスやるんだから辛いことがあるなんて当然だ、なんて態度とか、心構えが殊勝でいい。
こりゃプロテストも余裕で合格するってものよ。

でも負けたらすごくショックを受けてボーっとしてしまうところは、らしいと言えばらしいと言うか。
そういう意味では、強敵にあたって負けたときの描写を見てみたかった気がする(作中では2度しか負けていない)。


逆に、当時共感して読んでた主人公に、なんか苛ついてしまった。
根性なら誰にも負けないとか言いつつ、ワガママというよりは甘えの多いキャラで、実は作者もあんまりこの主人公好きじゃなかったのかなとか思ったり。

昔は好きだったけど…という意味では先輩のゼットン河内もそうだが、こいつは今でも好感は持てるキャラで、初心者から上級者まで幅広く受け入れられるんじゃなかろうか。
上級者っていうのが俺にはよく分からんが。


で、今読むと大体同じなんだけど、細かいところで色々書いてあったり(モーリーの来日がけっこう前に雑誌に載っていたり、受身のコマとかあったり)して、ホントしっかり作ってあるなあと思った。


この漫画のいい所は、まず無茶な体型の女子選手がいないこと。
みんなすごく体格がいい。プロレスやってるっぽくていい。
逆に、本物よりガタイがいいように見えるような気がしないでもない。

あと、捨てキャラが、少なくともレスラーにはいない。
最初にちらっとでていたお京や藤丸と言った、当初は深くかかわりのないレスラーも、最後まで結構重要な役割として登場していた(お京は実質的なラスボスだし)。
それ以上に、同期以外の市川さんや笠原さんまで結構頻繁に顔を出していた(というか市川さんはそもそも登場頻度が高い脇役で、作中で主人公と2度…タッグ含めると3度と、一番多く戦った相手だ)。
ただ、一話に出てきた友人とかはまったく出てこないが。

それと、会場設営や移動の話とか、わりとリアルっぽいとこ。
個人的には、プロレスに貸すことにあんまりいい顔しない会場の人というのがなんかリアルで、けど笑えないなこりゃ。
ただし、俺はプロレスを会場まで見に行ったことはないのであしからず。


そのほか、細かいところを上げるときりがないのだが、プロテストでヨーコが受身を取ってるコマがある(ただアマレスやってたわけじゃないことの裏づけの一つの描写か)とか、靴を消毒してから上がってこいとか、セリフや行動にも気を配っていて、わかってはいたけど作者はプロレス大好きなんだなあと思った。
また、「役不足」という単語を、少なくともはっきりとは誤用の意味で使用していないところもある。


20097月追記
Wikipedia見たらなんか色々増えていた。
ので、テキトーな説明のここももうあんまり意味なくなったので、そっち見なさい。


お京さんチーム

土岐
体格はいいがデビュー戦はヨーコにボロ負けして、成長中のユウにもボロ負けしていたが、ある事件をきっかけに迷いを振り切り、桂子にケガさせるほどのキックを身に付ける。物語終盤ではお京直伝のキックを身に付け、同期のヨーコ、ユウに劣らぬ実力者に成長した。

藤丸幸江
作中当初からジュニアヘビーのチャンプとして登場した、キック主体のレスラー。あまり言葉を語らず、黙々と戦う。お京のお付ではあるが、個人行動も多く主体性もあり、また個人的にユウを買っていたようだ。後にジュニアチャンプの座を返上し、ユウの同期や後輩たちのよき先輩へと、役どころを変えている。

朝倉京乃
膝に爆弾を抱えた、切れ味鋭いキックを得意とするメーンイベンター。作中では龍美やマキには劣るものの、それに次ぐ実力者のように描写されている。性格は直情的で上下関係に厳しく、素直になれないがため口が悪い。気合が入るとブルドッキングヘッドロックとエルドードロップの複合技を繰り出す。

SLASHの人
よくわからないけど、コスチュームに「SLASH」の短語がはいってる人。藤丸以上にお京さんの腰ぎんちゃくっぽい感じ。キックについては不明。

ヒール軍団「魔陣」の人たち

ゼットン河内
魔陣の重鎮にして、三崎とともにタッグチャンプにもなったメーンイベンター。勢いのある関西弁よりも手が先に出る、乱暴だが後輩思いで憎めない性格。必殺技らしい必殺技は見えないが、相手にプレッシャーをかける技と反則が得意で、作中でも頻繁に反則負けになっている。

ナッズ三崎
魔陣の一員で、河内とともにタッグチャンプにもなっているメーンイベンター。魔陣の中でも比較的優しげだが、締めるところは締める。そのため、主に河内の止め役になる。リング上では顔にメイクをし、一時期ユウはこれを真似ていた。

ブルーザー・マキ
元TWWFチャンプの大型レスラー。スタッフすら頭が上がらないほどキャリアが長く、お京とともに昔ながらな雰囲気を持つ選手。体型に似合わずか、関節技に長けていると思われる。


マスクかぶった人。ヒール軍団魔陣の一員とは思えないほど、わりと普通。マキとよくタッグを組む。体当たりとパワーボムを使う。

笠原智子
ユウよりは先輩だが魔陣の新入りと思われる。試合開始前、場外でヨーコに失神させられたり、トーナメントでユウに負けて失神したりと、作中ではあまりいいところがない。得意技も、特に反則をするわけでもなく、不明。

ベビーフェイスっぽい人たち

内藤リリア
作中後半にユウの新たな先輩として登場した、ベビーフェイスらしいベビーフェイスのメーンイベンター。外面はいいがしたたかで、しかしプロ意識は人一倍強く、その点からかヨーコと気が合う。非常に柔軟な体質で、またメキシコ帰りのため、ルチャ系の技を得意とする。

龍美さやか
TWWFチャンプで、作中ではNo.1の座に君臨する選手。試合自体は作中ではあまり見られないが、鈴村とタッグを組むようだ。

谷下桂子
ユウの同期の一人。デビューはヨーコと土岐から遅れ、作中ではさして得意な技も見せておらず、性格も妬み嫉みが見え隠れし、特徴があまり見られない選手。

鈴村伊杏
ベービーフェイス側のメーンイベンター。マキのやり方を非難している。そのためか、河内と対戦すると、毎度反則をされる。

市川晃子
ユウの先輩レスラーで、ジュニアでの実力者。作中ではタッグ含め三度ユウと対戦し、三度とも負けている。

亜森純
藤丸の返上したジュニアのベルトをかけてヨーコと戦い、敗れている。多分、ユウ達の1個上の世代。そこそこの実力者。

榎本
文句の多い、ユウたちの先輩レスラー。デビュー前のヨーコに押されていた。若手トーナメントに出ていたかどうかは不明。

外国人

マリア=トーレス
スペイン語をしゃべくる、メキシコから来た褐色のレスラー。ジュニアと同じような扱いを受けている。ヨーコとよくタッグを組んでいた。ラフなファイトは好まない、スマートな選手。

モーリー=マクスウェル
最強外人という触れ込みで来日した、大型レスラー。パワー、耐久力はもちろん、スピードもかねそろえている。パワーに任せたリフトアップや、ラリアットが得意技と思われる。関節技に弱い。



波形
作中の団体の、事務や渉外などをこなすスタッフ。レスラーはみんなワガママだ、などと愚痴ばかり言うが、ワガママをある程度許容する度量はあり、いざという時は行動が早い。禁煙パイポをよく口にしている。

今田
波形と同じスタッフ。ヒゲの人。

柳田
育成コーチ。竹刀を手に持ち厳つく、ぶっきらぼうだが、選手からの信頼は厚いと思われる。

山岸
ユウ達の後輩レスラー。すぐ泣く。

ユウの父
プロレスラーを目指す娘を落ち着いて見守るが、一人娘だからかけっこう心配している。

ユウの母
父と違いわりと試合会場に足を運んでいるようだが、ユウが過激なことをすると試合を見に来ないらしい。


わりとテキトーに書いたんで、加筆修正するかも。(2008年10月2日)


ちなみに、作者はあとがきで、「こんな漫画読んでる暇あったら本物を見に行け」と言っているが、俺はこの漫画で満足してしまって女子プロを見てなかったり。


今日はこれで終わり。


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