2009年04月29日
『カイン』
これから20回続けて、100作品目にあわせて、独断と偏見で作成したMy打ち切り作品トップ20をあげていく。
ただ、ちょっと特殊な作品や、明らかに企画作品、また打ち切りと言っていいのかわからない微妙な星野、諸星と諸般の事情により秋山作品は避けて通ってます。ご了承ください。
打ち切り三連撃という、久々の大物が登場した。
ぶっちゃけ、三作目の話聞いた時点で、中身見る前に「多分打ち切られるだろう」と思ったのは内緒だ。
その確信を得た『カイン』こそ、2009年までの打ち切りセレクショントップ20圏内最初の作品である。
ただ、ちょっと特殊な作品や、明らかに企画作品、また打ち切りと言っていいのかわからない微妙な星野、諸星と諸般の事情により秋山作品は避けて通ってます。ご了承ください。
打ち切り三連撃という、久々の大物が登場した。
ぶっちゃけ、三作目の話聞いた時点で、中身見る前に「多分打ち切られるだろう」と思ったのは内緒だ。
その確信を得た『カイン』こそ、2009年までの打ち切りセレクショントップ20圏内最初の作品である。
まず。
この作者の作品が打ち切られる確信を持った、と言ったが、理由は何か? 根拠は何か?
簡単に言うと、THE EDGEや惑星をつぐ者が、週刊ジャンプで長期連載を得られると思う人がいるだろうか?
作風とか内容とかぜんぜん違うけど、打ち切りを種類別に分けると近いポジションになる。
絵ではない。
雰囲気である。
実際に登場キャラ、特に女性キャラが向いてる方向は、間違いなく一般より少年向けのキャラクターであるが、しかしそう言うには少々アダルト向けだった。
しかし男性キャラはさらにアダルトに寄っている。
先に挙げた作品と比べれば大した事ないにしろ、最低でもシティハンターあたりよりも比較的アダルトよりの空気を持つ(それが実際そういうキャラかは別として)。
長い説明だったが、要は「少年雑誌のキャラクターじゃないよね」ということを言いたかった。
キャラクター以外でも、話や演出も重めである。
いくら敵でもバンバン人を殺すのは、どうせ生き返るんだからと認識された作品以外は、(まだ何も認知されていない段階では)あんまりやるべきではないと俺は思う。
原先生作品みたいに、悪役がスゴイ(笑える)死に様を見せるとかならまた違った見方も出来るが、それもない。
また、インパクト重視、ストーリー重視、重い雰囲気重視で行くなら、それなりのやりきれなさを含ませる必要があるし、空気を飛ばす軽いジョークを使うタイミングなどに気を配る必要がある。
カインが、というか当の作者が失敗した点は、この辺りにあったんじゃないかと推測する。
しかしこの欠点は、少年誌で置いて大きく減点される要素だが、一般誌や青年誌ではそこまで重要視されない(むしろダサカッコいいまでもいけてない、へんな機械の体の方が問題かも)。
確かにカイン、そしてその作者には何かあるという期待は持てるのだけど、それが輝く場所は週刊少年ジャンプではないことは、読めばわかることかと思う。
キャラの好き嫌いに関しては、正直なところどのキャラも大して興味がもてなかった。
せいぜい領主時代のヒロインくらい(主人公についていくようになってからわりとどうでもよくなった)。
そういう意味で、あれはヒロイン連れて行かないほうが良かったんじゃないかと思ったが、しかし道中で何か別のヒロインが出てこれるかといえば難しそう。
話も特に悪くないんだが、打ち切りのおかげさまで盛り上がりに欠けてしまうし、ところどころいいところはあるけどそれで終わりというか。
世界設定がちょっと微妙だが、別にいいや。
あまり言いたくはないがどう見ても名作足りえないし、続くにしてもぐっとくる盛り上がりがあったかどうかは期待薄だったろう。
とはいえ、それなりに見るところのある佳作ではあると考え、トップ20の最初(20位)に用意した次第だ。
とにもかくにも、他誌に移動してからが非常に楽しみな作家ではある。
今日はこれで終わり。
この作者の作品が打ち切られる確信を持った、と言ったが、理由は何か? 根拠は何か?
簡単に言うと、THE EDGEや惑星をつぐ者が、週刊ジャンプで長期連載を得られると思う人がいるだろうか?
作風とか内容とかぜんぜん違うけど、打ち切りを種類別に分けると近いポジションになる。
絵ではない。
雰囲気である。
実際に登場キャラ、特に女性キャラが向いてる方向は、間違いなく一般より少年向けのキャラクターであるが、しかしそう言うには少々アダルト向けだった。
しかし男性キャラはさらにアダルトに寄っている。
先に挙げた作品と比べれば大した事ないにしろ、最低でもシティハンターあたりよりも比較的アダルトよりの空気を持つ(それが実際そういうキャラかは別として)。
長い説明だったが、要は「少年雑誌のキャラクターじゃないよね」ということを言いたかった。
キャラクター以外でも、話や演出も重めである。
いくら敵でもバンバン人を殺すのは、どうせ生き返るんだからと認識された作品以外は、(まだ何も認知されていない段階では)あんまりやるべきではないと俺は思う。
原先生作品みたいに、悪役がスゴイ(笑える)死に様を見せるとかならまた違った見方も出来るが、それもない。
また、インパクト重視、ストーリー重視、重い雰囲気重視で行くなら、それなりのやりきれなさを含ませる必要があるし、空気を飛ばす軽いジョークを使うタイミングなどに気を配る必要がある。
カインが、というか当の作者が失敗した点は、この辺りにあったんじゃないかと推測する。
しかしこの欠点は、少年誌で置いて大きく減点される要素だが、一般誌や青年誌ではそこまで重要視されない(むしろダサカッコいいまでもいけてない、へんな機械の体の方が問題かも)。
確かにカイン、そしてその作者には何かあるという期待は持てるのだけど、それが輝く場所は週刊少年ジャンプではないことは、読めばわかることかと思う。
キャラの好き嫌いに関しては、正直なところどのキャラも大して興味がもてなかった。
せいぜい領主時代のヒロインくらい(主人公についていくようになってからわりとどうでもよくなった)。
そういう意味で、あれはヒロイン連れて行かないほうが良かったんじゃないかと思ったが、しかし道中で何か別のヒロインが出てこれるかといえば難しそう。
話も特に悪くないんだが、打ち切りのおかげさまで盛り上がりに欠けてしまうし、ところどころいいところはあるけどそれで終わりというか。
世界設定がちょっと微妙だが、別にいいや。
あまり言いたくはないがどう見ても名作足りえないし、続くにしてもぐっとくる盛り上がりがあったかどうかは期待薄だったろう。
とはいえ、それなりに見るところのある佳作ではあると考え、トップ20の最初(20位)に用意した次第だ。
とにもかくにも、他誌に移動してからが非常に楽しみな作家ではある。
今日はこれで終わり。
Posted by keel at 03:36│Comments(0)
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